
実録・探偵マニュアル!④入籍前に婚約者の浮気を暴け!
2021/02/18
結婚にも色々考え方はあるが、一般的な概念は入籍する事にあるだろう。
世間的にも、社会的にも、法律的にも夫婦として認められる。公然の関係になるのだ。
夫婦であるからには権利の問題も生じる。財産も夫婦間で共有している場合があったり個別で管理している場合があったり様々だ。
夫婦の関係に亀裂が入り、離婚する事もある。
別居や家庭内別居など様々な家庭が存在するが一般的には離婚届を提出して婚姻関係を終わらせる。
つまり法律的な関係を終わらせる事にある。
そこで生じる問題。子供の親権もだが、財産分与や慰謝料や養育費など。
つまりお金の問題だ。
離婚する時には夫婦であった期間にもよるが慰謝料というものが発生する。
大体の場合、男性が女性に支払うケースが多いが
ここで揉めるのが離婚の原因である。
基本的に離婚になった原因がある側が支払う。
例えばだ。浮気は離婚の原因となるが、浮気を証明できなければ原因として認められない。
つまり相手が浮気しているとどんなに訴えても客観的に分かる証拠が無ければ聞いてもらえない。
いくらでも作り話が出来てしまうからだ。
では証拠とは何か?
私たち探偵が収集する証拠は写真だ。(動画も撮る)
・配偶者が浮気相手とホテルに入る瞬間と出てくる瞬間
・手を繋いで街を仲良く歩いている瞬間
・BARで肩を寄せ合いながら酒を飲んでいる瞬間
・浮気相手の部屋に泊まりに入る瞬間と出てくる瞬間
・車の中でキスしている瞬間
全部撮る。
言い逃れるさせないよう顔が判るよう正面も撮る。
そして1日の行動も全て撮る。
これが探偵の浮気調査だ。
調査が終了すると調査報告書を作成する。
位置情報、写真など時系列を添えてそのまま裁判で証拠として使用できる調査報告書を作る。
依頼者が希望すれば経験豊富な弁護士も紹介する。
全ては依頼者の人生を理不尽から守るためだ。
ある依頼者から最初に受けた相談。
『婚約者は私の事を好きじゃないんじゃないか、ホントは別の男がいるのに私との結婚はステータスの為なんじゃないか』
相談を聞いていくうちに婚約者の行動に定期的に不可解な音信不通期間が出てきた。
毎月のように相談者の行動に因縁をつけて些細なことで気晴らしのために2、3日羽を伸ばしますと言い残し連絡があまり取れなくなる期間がある。
ただの喧嘩にしても定期的に、しかも普段なら怒らない程度の些細な理由で定期的に。
婚約者は結婚するのだから口座は共有にしなさいと迫ってきた。そして新居として賃貸だが高級なマンションも用意させられた。
入籍してしまったらバツが付くだけでなく離婚する際に慰謝料も取られ貯金も共有の口座に入れて共有財産にしてしまえば財産分与で取られてしまう。
相談者の切迫した状況からすぐに調査を開始した。
婚約者の日頃の生活を調査した所、都内の職場にて仕事を終えるとジムに通ってから職場付近の自宅に帰るか食材を買い出しして家に帰るか、という質素なものだった。
ある日、また依頼者の些細な言動に怒り出し来週から2、3日神奈川の実家に帰って羽を伸ばしてくると言う。
調査を継続した所、仕事終わりに大きな荷物を転がしながら新幹線乗り場へ。向かった先は仙台だった。
仙台で新幹線を降りて改札を抜けると何と男が迎えに来ている。2人は改札前で抱き合うとそのまま腕を組んでロータリーに止めてある車へ。
荷物を乗せると出発してそのまま仙台のホテル街へ。
空いてるホテルを物色した後、気に入ったホテルにチェックイン。出て来たのは翌朝だった。
その後も宮古や盛岡のホテルを点々と泊まり歩き、3泊4日の旅を終え東京へ帰ってきた。
その後の調査で判明したのだが、会っていた男は元彼であった。甲斐性の無い元彼に愛想が付き、別れ結婚の相手を結婚紹介所で探し始め依頼者と出会う。依頼者と結婚を前提に交際を始めるも元彼との関係は続けていたのだ。好きなのは元彼だが結婚は社会的地位が高く高収入な依頼者となったのだろう。
依頼者の妻として安定した生活を送りながら元彼とお楽しみ生活も。そんな馬鹿な事が許されるわけないじゃ無いかと思うのが普通だが。
この婚約者は実際にそれを実現しようとしていた。
依頼者はこの事実を持って婚約解消を決意婚約解消と慰謝料請求を行い無事慰謝料を受け取る。
そしてその後なんと婚約者はその元彼と結婚したのだ。
浮気調査を行なっていると数奇な運命をたくさん見る。
現実と思えないような事がいつの日もすぐ隣で行われている。
これが現実だ。