
実録・探偵マニュアル!①盗撮の手口
2020/11/24
盗聴や盗撮と聞いて何を想像するだろう。
基本的に自分には関係ない。
殆どの人はそう考えているはず。
実際に危険人物やストーカーなどに狙われて盗聴や盗撮をされる人物は少ないだろう。
しかし無関係な所から盗撮の被害に遭うケースも。
1番身近な所で、アパートなど賃貸住宅の場合。
前の居住者を狙って取り付けされた盗撮カメラが残っており新たに入居した居住者が盗撮されてしまうケース。
他にもホテルなどを利用した際に無差別に盗撮する目的で設置されたカメラで盗撮されるケースだ。
両方ともカメラを設置する目的はその被害者を狙っているものではないが、結果として被害者がたまたま盗撮されてしまうこと。
そして何よりこれらの盗撮映像は電波により送信されており電波を発見した者であれば誰でも閲覧が可能である事。
そしてそれを録画しインターネットに公開されてしまう事。
一度インターネットに公開された盗撮映像を全て回収することは不可能。生涯ついて回ることになる。
男性であれ女性であれ、芸能人や政治家、その他著名人を目指すことが夢であれば生涯その影に怯え続けることになる。
個人であってもそう変わらない結果と言える。
順風満帆な社会人ライフを送っている時に、ホテルで着替え中や行為中の映像、入浴中の映像が勤務先に送り付けられ恥ずかしい思いをしたり結婚後に配偶者や親族に送り付けられてきたりもする。
場合によってはそれらの映像を人質に脅迫を受ける事も考えられる。
盗撮されて良い事は一つもない。
しっかりと対策できる事はしておこう。
ではカメラがどこに設置されているのか?
映画やドラマでは絵画の額縁は置物の人形の目の部分などわかりやすい場所に仕掛けてあるイメージだが。
あまり詳細を公開してしまい設置する側に対策されてしまうと困るので差し支えのなさそうな部分だけ教えよう。
ズバリ電源を取りやすい場所に設置される。
家電製品の中はもちろん、カバーを外して周辺にアクセスしやすいコンセント付近は鉄板の設置場所だ。
意外と知らない人が多いが天井裏は電線が沢山走っておりどこからでも電気がとりやすい。
なのでエアコンや換気扇、メンテナンスホールや火災報知器付近など外して天井裏にアクセスしやすい場所付近に設置されやすい傾向がある。
電源を取れてしまえば設置後は恒久的に盗撮電波を発信し続ける。
家主に発見され撤去されない限り。
風呂場、トイレ、リビング、寝室、脱衣所などあらゆる場所から発見される。
そして意外と知られていないタチの悪い事実がある。
盗聴機や盗撮機から出ている電波を受信し盗み見していてもその行為そのものが罪に問われる事はない。
罪に問われるのはその盗撮機や盗聴器を設置する行為にある。
敷地内や住居内に不法に侵入して設置する行為や盗撮目的でトイレや更衣スペースにカメラを設置したり、器物を破損して取り付けたり電話線の皮膜を剥離する行為など犯罪行為は細かく分かれている。
盗聴器や盗撮機の事を警察に相談しても探してはくれない。自分で探して見つけた場合に警察に相談すると相談を聞いてくれる。
これは取り付けする際に不法侵入などが伴っている可能性があるからだ。
だからと言ってわざわざ張り込みして盗撮電波を拾いにくる犯人を捕まえてくれたりはしないので注意が必要。
警察が動いてくれるのは明らかに犯罪が行われているようなケースや危険が迫っているのが明白な場合だ。
取り付けた犯人が電波を拾いにくるかもしれない程度ではまず無理だろう。
電波で飛ばすタイプの盗撮機は電波を探せば見つける事が出来るので私たち探偵は機材を使い盗撮機が有るかどうかすぐに判断して発見業務に移れるが電波を飛ばさないタイプのカメラが1番タチが悪い、というより危険だ。
電波を飛ばさずにカメラで撮影した映像を見るためにはカメラ本体の記録媒体(SDカードなど)を回収しなければならない。つまり盗撮毎にカメラが設置されている室内に入り記録媒体を回収しているのだ。しかもこの場合バッテリーも交換する前提なので電源を取る事を考慮せず何処にでもカメラを設置できる。ぬいぐるみの中や置き物の中など。
設置したのが家族であればまだ良いのだが家族以外であった場合が怖い。
何者かが家の中に侵入していると言う事を表す。
もし、設置者が家の中に侵入している時に偶然帰宅して鉢合わせた場合や待ち伏せされた場合を想像してみよう。
背筋が凍るような恐怖を感じるだろう。
そうなる前にしっかりと対策すること。
引っ越す際は必ず盗聴器や盗撮機を専門の業者に頼んで探してもらう事。
これだけでだいぶ被害に遭う確率を減らせる。
普通に生活していても鍵の管理、部屋に戻った際に部屋の物が動いてないかなどしっかりと見ておく事。
違和感を感じた時は気のせいかと放置せず、すぐに調べる事。
常に備えよ。