
ザ・探偵マニュアル!③行方調査
2020/11/22
もはや探偵の仕事の定番とも言える人探し。
行方の分からない家族の捜索やお金を貸して逃げられた時の行方探し、最近では行方をくらました詐欺師の行方調査が多くなってきた。
何はともあれ、いなくなってしまった人物を探すことの大変さは探したことのある人しか分からないだろう。
調査依頼が来る時には既に携帯電話やメール、SNSでの連絡は絶対につかないような状態だ。
家出した子供の行方探しは年齢にもよるが警察の協力も得られる場合もあり簡単な方だ。探偵に依頼するまでも無い場合が多い。
成人した子息の行方探しは難航する場合もある。本人が自分の意思で家出している場合、警察は探して連れて来てくれたりはしない。
お金を貸して逃げられた場合、ケースにもよるが調査の難易度が高くなる時もある。
逃げた人物が計画的に逃亡した場合だ。
そう言った場合、住民登録を移したり周囲の人間関係に引っ越す事を伝えていなかったり各種名義の住所も変更していなかったりと手がかりが少ない。
逆に場当たり的に無計画に逃亡した場合、意外とすぐ見つかるケースもある。
ネカフェや飯場などで日雇い労働で日銭を得ながら生活している時がある。
詐欺師が投資を募って資金を集め逃げた場合、これは中々難航する。元から騙して逃げるつもりなので身元を巧妙に偽っている場合もある。本物のパスポートや免許、戸籍謄本などで本人確認してあったとしても逃亡先に住所変更するようなヘマはしない。連絡に使っていた携帯電話もレンタルや他人名義などトバシを使うのが基本。国内ではなく海外に逃亡して生活している場合もあるので調査範囲が海外にまで及ぶ場合がある。最近ではAG探偵社で探し出したケースでタイ、フィリピン、シンガポールなどが逃亡先に人気だ。
1番行方調査が難航するケースとは。
犯罪が絡む場合、事件に巻き込まれた場合。
行方不明になっている理由が犯罪に関わっている場合は凡ゆる痕跡を抹消して生活している。
いわゆる地下に潜ると言うやつだ。
実は日本で生活していく上で表社会で生きていくためには凡ゆる場面で自分の身元を晒すことになる。
携帯電話の契約、住まいの契約、車の所有、クレジットカード名義、ETCカード名義、その他。
裏の社会の更に裏、地下と呼ばれる世界ではこれらの名義も全て架空名義や他人名義を用意する事が出来るのだ。
地下に潜られると探し出すのに相当なリスクが掛かるのでほとんどの探偵事務所では依頼を断られる事になる。まず探している事情にもよるが警察に行くよう勧められるだろう。
地下についてもう一つ。
こちらはあまり掘り下げて話す事はできないが背乗りという手段がある。
一言で言えば人間が別人に入れ替わるという事。
これは公安部が動くようなケースなので探偵が調査する事は無いだろう。
他にも事件に巻き込まれているケース。
最近多発しているのだが高収入の求人募集に引かれて海外まで連れて行かれ現地でパスポートを取り上げられて監禁状態で仕事をさせられるパターン。
仕事といっても特殊詐欺の掛け子だ。
ノルマを課せられ延々と詐欺の片棒を担ぐ事になる。
逃げて警察に駆け込もうにも現地の警察も買収済み、連れ戻されて凄惨なリンチが待っている。
これも探すのが難しい一例だ。
私たちAG探偵社では独自の情報網を持つ事により凡ゆる調査が行える。
生きて生活しているのであれば微かな痕跡が残る。
たとえ海外に出国したとしてもその痕跡がある限りどこまでも追う。
国内で生活していたとして必ずコンビニくらい使うだろう。
凡ゆる生活の痕跡を調べあげ調査を行う。
人探しとは探偵の持つ力の集大成と言えるだろう。
人脈と情報網は勉強では手に入らない。